「正露丸」の大幸薬品が”家電”に進出した理由 空間除菌「クレベリン」は信頼を取り戻せるか

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2015年8月に会見する大幸薬品の柴田高社長(左)とドウシシャの野村正幸社長(右)。大幸薬品にとって、空間除菌製品「クレベリン」は「正露丸」に続く第2の柱。ただ、同製品に対する信頼は回復途上にある

風邪やインフルエンザが気になるこの季節、ある加湿器の存在が話題を呼んでいる。胃腸薬「正露丸」で有名な大幸薬品の空間除菌製品「クレベリン」を搭載した加湿器だ。

プライベートブランド製品の企画・製造などを手掛けるドウシシャは大幸薬品と組み、クレベリンの二酸化塩素ガス発生ユニットを搭載した加湿器2種類を2015年10月に発売した。

除菌効果のある二酸化塩素を使った空間除菌製品は従来は据え置き型で、単に安定してガスを放出するだけの製品が主流だった。大幸薬品は「クレベリン」ブランドで販売しており、国内シェア約6割とトップを誇る。

さらなる販売拡大を狙って、加湿器や空気清浄機などの家電製品にガス発生ユニット「クレベリンLED」を搭載し、カートリッジの販売を開始する。

5年以内に売上高20億円が目標

大幸薬品がガス発生ユニットを供給する”家電”第一弾として、ドウシシャから昨年10月に発売された加湿器。二酸化塩素による空間除菌機能を備える

ユニットの固体部分にLEDの光を照射すると、二酸化塩素ガスが放出されるという仕組みだ。LEDの照射をスイッチで切り替えることで、二酸化塩素ガスの放出をコントロールできる。

第一弾としてドウシシャと組み、二酸化塩素ガスを発生させる加湿器を発売。インフルエンザの流行が本格化するこの時期に、まずは同製品から、販売の拡大を狙っている。

大幸薬品の吉川友貞専務は「韓国、中国企業を含め、家電メーカーを中心に6~7社から製品開発の引き合いがある。今年3月までに2~3社から製品が発売される予定だ」と話す。

今後は、加湿器に続き、ガス発生ユニットとカートリッジを搭載したサーキュレータ(空気循環器)や照明器具などの投入も検討。ガス発生ユニットとカートリッジを、5年以内に売上高20億円の事業に育てる計画だ。

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