新卒3年後の「若手が辞めない」300社ランキング 定着率が100%となった企業は103社になった

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若手社員の定着率が高い会社にはどんなところがあるのでしょうか。上位300社のランキングをまとめました。写真はイメージ(写真:EKAKI / PIXTA)

2020年卒学生の就職活動も最終盤に入った。リクルートキャリアの調査によると、7月1日時点で大学生(大学院生除く)の就職内定率は85.1%となり、2012年(2013年卒)の調査開始以来過去最高を記録した。近年、就活では売り手市場が続いており、各企業は学生の採用に苦心している。

経団連が主導してきた「就活ルール」が、2021年卒の学生から政府主導へと移行し、就職活動の早期化・長期化がより一層進むと予想される。すでに多くの企業で、2021年卒学生向けのサマーインターンシップの準備が進められている。

企業の立場からすれば、苦労して採用した新入社員には長く働いて会社に貢献してほしいというのが本音だろう。厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると大卒新入社員の3年以内離職率は、1987年卒を対象とした調査以降最低で23.7%(1992年卒)、最高で36.6%(2004年卒)となっており、景気動向にかかわらず3~4人に1人は3年以内に離職している。

直近でも31.8%(2015年卒)となっており、「新入社員の3割が3年で辞める」という傾向はほぼ定着しているといえるだろう。

「3年後定着率」が特に高い会社を調査

そんな中で、新入社員がしっかりと定着している企業もある。今回は、新卒の「3年後定着率」から、実際にどのような企業が新入社員の定着に成功しているのか、その取り組みと併せて見ていく。

『CSR企業総覧2019年版[雇用・人材活用編]』(東洋経済新報社)。書影をクリックすると東洋経済の販売サイトにジャンプします

東洋経済『CSR企業総覧』では、毎年、学歴に関係なくすべての新入社員を対象に3年後在籍者数を調査している。今回2019年版の調査では、2015年4月に入社した社員が2018年4月に何人在籍しているかを質問した。

この調査項目は、就活生を中心に注目度が高まっていることもあり年々開示企業数が増加している。

今回は『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2019年版掲載1501社のうち1187社から回答を得られた(昨年比59社増)。このうち、本ランキングでは、新入社員が5人以上の企業を対象としている。ランキングの一覧は4ページ目以降に掲載している。

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