米国の自動車販売、過去最高の年1747万台に 2000年の記録1741万台を更新
[デトロイト 5日 ロイター] - 調査会社オートデータがまとめたデータによると、2015年の米自動車販売台数は1747万台と、2000年に記録した1741万台を超え、過去最高に達した。ガソリン価格安や穏やかな経済成長などが追い風となった。
12月の自動車販売台数は年率換算で1734万台。トムソン・ロイターがまとめたエコノミスト38人の予想である1810万台には届かなかった。
米政府が経済分析に使用している調査会社ワーズオートのデータによると、2015年の米自動車販売は1739万台で、2000年の1735万台を上回った。
12月の自動車販売はメーカー別では、首位のゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>が前年比5.7%増加。2位の米フォード・モーター<F.N>は8%増加した。
3位のトヨタ自動車<7203.T><TM.N>は11%増だった。4位はフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI><FCAU.N>で13%増、5位はホンダ<7267.T><HMC.N>で10%増。
日産自動車<7201.T>は6位で19%増加した。
排ガス不正問題に直面するフォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>のVWブランドは9%減少した。前月は25%落ち込んでいた。
業界関係者やエコノミストは2016年の業界全体の米自動車販売について、15年の記録を更新すると予想している。
ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>のチーフエコノミスト、ムスタファ・モハタレム氏は「米経済は引き続き拡大しており、自動車販売の需要を促進する最も重要な要因が整っていることから、2016年の業界全体の販売台数は2年連続で過去最高を記録する見通しだ」と述べた。
同氏は最も重要な要因として雇用や個人所得の伸びを挙げた。
調査会社トゥルーカーのチーフエコノミスト、オリバー・ストラウス氏ら一部のエコノミストは2016年の自動車販売について1800万台に達すると予想している。
同氏は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げは販売に影響しないとみており、「前年比で伸び率が低迷するには金利はこの1年間に3%に達する必要がある」と指摘した。
また、コンサルティング会社アリックスパートナーズのマーク・ウェークフィールド氏は、自動車販売が2016年に1775万台でピークを打ち、2017年は1740万台、2018年は1610万台、2019年は1520万台に減少していくと予想。その後は徐々に増加し、2022年には1700万台になるとの見方を示した。
*内容を追加しました。
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