100万人が投稿するLinkedInの「メディア力」 SNSの第三勢力は45%のユーザーが上級職
先述の長文プログラムを筆頭に、リンクトインはコンテンツやメディアに関していろんな手を打っています。たとえば、2012年にはスライド共有サービスのSlideshare(スライドシェア)を買収。プレゼン資料をはじめ、ビジネスコンテンツの宝庫であり、つながりも生まれる同サービスとの親和性は高いといえるでしょう。
2013年にはニュースアグリゲーターのパルス(Pulse)を買収し、ニュースアプリ「Linkedin Pulse」として再リリースしています。リンクトインのユーザー情報をもとにパーソナライズをするなど、媒体社もビジネスに寄っているので、ビジネスパーソンにとっては使い勝手のいいものだと思います。
2015年に入ってからは、創業20年にもなるオンライン学習サービス、「リンダドットコム(Lynda.com)」を買収。就職・転職活動をする人に役立つコースがあり、スキルを身につける場所を提供しています。さらに「フォーブス」の報道によると、同サービスは「月間アクティブユーザー数は約7000万人」「スライドや動画が約1800万件登録」「トラフィックの80%以上は検索経由」などのデータも公表しており、これからの伸びやリンクトインとのシナジーにも期待したいです。
ちなみに、リンクトインのミッションは、「世界中のプロフェッショナルの生産性を高め、より成功するよう、つないでいく」こと。この3つの買収事例をみても、ミッションと深くリンクしていることがわかります。
100万人が投稿するメディアに
リンクトインはプロフェッショナルによる投稿だけでなく、媒体社もアカウントをもち情報発信をしています。2015年7月には100万人が投稿したと発表しました。100万人のビジネスパーソンが寄稿するメディアと考えると、そのすごさが実感できるかと思います。この時点で毎週13万本の投稿があり、読者のうち45%が上層クラス(主にマネージャーや副社長など)だとしています。
このときから半年ほど経っているので、投稿者はさらに増えているでしょう。良質なユーザーによる、良質な(英語での)投稿が読めるメディアとして、ブログプラットフォームのミディアム(Medium)ともポジションが少し似ています。それでもビジネスに特化し、ニュースやスライド、学習など多様なメニューを包括するメディアサービスと考えると、リンクトインの展開にも目を向けたくなるものです。
DIGIDAY[日本版]の関連記事
広告収益の45%! LinkedInのネイティブアドは、なぜ強い?
なぜプラットフォームは「ニュース」を欲しがるのか?:Apple、Facebookたちの思惑 まとめ
イベント事業に邁進する「ブルームバーグメディア」。いかに収益化を考えているのか?
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら