米産牛肉の輸入規制緩和へ、食品安全委が安全評価、緩和時期の遅れに業界は恨み節

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夏場に供給量が増え、価格も下がると見込まれていたショートプレートやハラミなどの牛肉相場は現在も高騰を続けている。

早期の規制緩和を求めてきた牛肉業界関係者からは、思わぬ相場変動にも振り回されて「BSEはもう海外では終わった問題。日本の議論は遅い」と恨み節も漏れてくる。

今回のリスク評価では、米国以外に、カナダや、現在輸入を禁止しているフランスおよびオランダ産の牛肉についてもリスクは小さく安全性に問題はないとしている。また国内措置として国産牛の検査対象月齢も「20カ月齢以上」から「30カ月齢以上」に変更しても人への健康影響はないとの評価も下した。

輸入規制緩和に向けた今後の動きとしては、今回の評価書の内容を一部修正した後、食品安全委員会で内容を審議し、パブリックコメントを募集。早ければ10月中にも厚労省へ「リスクは低い」と答申をし、厚労省内での手続きを経て、順調に行けば今年12月から13年3月までに規制緩和が実施される見通しだ。
(秦卓弥 =東洋経済オンライン)

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