損保ジャパン日本興亜、海外M&Aで大失態 世界5位再保険会社の持分会社化を断念

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活発な日本企業の海外M&A。損保各社も例外ではない(写真:Rawpixel/PIXTA)

再保険で世界5位のグローバル企業をグループに持つ――夢のビッグプロジェクトはもろくも崩れ去った。12月11日、損保ジャパン日本興亜(SOMPO)ホールディングスは、フランスの再保険会社スコールを持分法適用会社にすることを見送る、と正式に発表した。

今回、あえなく坐礁してしまったSOMPOのM&Aプロジェクト。まず、経緯をざっと見ておこう。

発表後わずか9カ月で撤回

スコールを持分会社にする計画をSOMPOがぶち上げたのが今年の3月6日。スコールの筆頭株主であるスイスの投資会社パティネックス社から議決権の8.1%に当たる株式を取得した後に、市場からの追加取得も行って15%以上の株式を獲得し、あわせて取締役1名を派遣するとした。

買収額は約1100億円で、同社の海外M&Aとしては2014年5月の英ロイズ損保大手キャノピアス買収(約1000億円)に続く大型のM&Aとなる。この投資によってスコールの純益の15%相当の100億円程度を取り込めば、SOMPOの海外事業の利益は一気に300億円台に乗せ、ライバルのMS&ADが射程に入る。そういう算段だった。

ところが、発表からわずか9カ月で撤回。わずか1枚のリリースをひっそりと出しただけ、対外的にはショックの大きさを見せまいとする意向がありあり。断念の理由も「投資の経済合理性およびその後の環境変化などを総合的に検討し決定した」と具体性に欠ける。

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