カネカがデニッシュ向けにバター風味の業務用マーガリンを投入
樹脂や化成品、合成繊維、食品、電子材料などを多角展開する化学メーカーのカネカは7月24日、クロワッサンのような多層の生地でつくられるパンの一種であるデニッシュ向けに使う、業務用マーガリンの新製品「スーパーエンペラー(仮称)」を開発、8月から発売すると発表した。バターをまったく使わずにバターの風味や香りを持ち合わせるのが主な特長だ。
スーパーエンペラー(仮称)は、シート状の形態となるシートマーガリンの一種で、デニッシュに練り込む。油種配合や生産技術に改良を加え、口溶けや歯切れの良さととともに、低温下でも製品を伸ばしたり、折り曲げたりすることも容易にして、製パン時の作業性も向上させた。
カネカは、バター風味の業務用マーガリンを「コンセブール」シリーズの名称でも展開するなど、食べた瞬間に味が広がりつつも、動物性の油脂を使うバターに比べてコク味が長続きしない業務用マーガリンの弱点を技術で補った製品を取りそろえている。
(武政 秀明 =東洋経済オンライン)
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