電通が約4000億円で英広告大手買収

巨額のれんに見合う投資か疑問の声も

 

単純計算で今回ののれん代は4700億円規模に上る見込み。20年償却として毎年240億円程度の減価償却費がのしかかる。一方でイージスの前年度営業利益は1億4500万ポンド(約180億円)。その差分を埋めることができなければ、マイナス効果でしかない。

海外事業をめぐっては、電通は世界3位の仏ピュブリシスグループに15~20%出資して持ち分法適用会社化したこともあるが、今年になって株を売却し提携を解消した。ほとんどシナジーが発揮されなかったからだ。持分と買収による経営グリップの違いはあるものの、今回の買収後もイージス社の経営陣をそのまま経営に充てる方針であり、今後の展開次第ではシナジーが十分に発揮されない可能性は残る。

国内広告ガリバーのかつてない賭けは吉と出るか、凶と出るか。注目されそうだ。

◆電通の業績予想、会社概要はこちら

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(冨岡 耕 =東洋経済オンライン)

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