ロードスターがS660との接戦に勝ったワケ 日本カー・オブ・ザ・イヤーを10倍楽しむ方法
BMWに満点を投じた人はいずれも、「FFのミニバン」というBMWとして新分野であるにもかかわらず、“駆け抜ける歓び”を実現したことを高く評価している。一方のジャガーは、同社の大本丸であるセダンで勝負し、完成度の高さを見せつけた。筆者は、全方位で完成度の高いセダンであることに加えて、夢として語れる価格帯のエントリーモデルを投入した点を評価してジャガーに配点を傾けた。が、日本におけるBMWブランドの浸透に対して、それを覆すほどの意外性がジャガーにはなかったのかもしれない。
COTYの裏側!?
とかく選考委員にスポットがあたりがちだが、実のところ、今年で36回目というCOTYの歴史を支えて、運営にあたって重要な役割を担っているのは実行委員である。ホームページにもあるとおり、「原則として、媒体を発行、発売、制作、放送する法人に属する常勤役員または正社員」が実行委員として名を連ねているが、各社が運営費を分担している。
肩書きを見てもわかるとおり、メディアの現役編集長や編集者として多忙を極める方もいれば、取締役や局長やプロデューサーなどの重責を担う方も多い。にもかかわらず、本来の仕事に加えて、COTYの運営にあたる時間を捻出している。具体的な例を挙げると、10ベストの試乗会では、選考委員が10時に集まるより早く富士スピードウェイに集合し、会場を整える。最終選考の発表会では、午前中から会場設営や記念写真の撮影など運営にあたる。本業でも多忙な中、そうしたことを担当している。
各媒体から選考委員を推薦し、60人に絞るのも実行委員の役割だ。推す人物の推薦文を書いて会議の俎上に上せるというが、当然、誰もが自分が推薦した人物が選考委員に選出されることを望むわけだから、そう簡単に60人に決まるわけではないようだ。
少々長くなったが、裏側を知ってもらったあなたにはきっと、今後のCOTYを10倍楽しんでもらえるはずだと信じている。
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