最先端技術を続々導入、森精機が追求する究極の生産効率

最先端技術を続々導入、森精機が追求する究極の生産効率

工作機械大手、森精機製作所が究極の生産効率を追求している。今春、中核拠点である伊賀事業所(三重県伊賀市)で、工作機械の鋳物部品を加工するための新棟「ベッド・コラム精密加工工場」を竣工。7月には、同工場の隣に、新しい「組み立て工場」も稼働する。機械、工具の標準化や工程の見直しによって、省人化を実現。製品リードタイムの短縮にもつなげ、長引く円高にも対応できる国際競争力を確保する狙いだ。

「工作機械としてはもっとも進んだ工場が出来た」。森雅彦社長がそう胸を張る「ベッド・コラム加工工場」(=下写真=)は、まさに最先端技術の固まりだ。独自の空調システムにより、室温の幅を、年間を通してプラスマイナス0.5℃に維持。加工する鋳物部品が、温度変化によって変形するのを防ぐ。冬場に備えて床暖房も用意。熱を発する油圧ユニットは室外に設置するという徹底ぶりだ。

工場内には5台の大型5面加工機と、4台の研削盤が整然と並ぶ。機種を統一することで、それぞれの機械にかかる負荷を平準化。複数工程の加工が1台の機械でできるように工夫し、リードタイムを短縮した。工具や治具の数も大幅に減らして、機械を操作する作業員の負担を軽減。機械にはセンサーやカメラを搭載し、稼働状況の“見える化”にも取り組む。

さらに特徴的なのが“ヒューマン・エラー(人為的ミス)の防止”に向けた工夫だ。大物部品の加工では、ちょっとしたミスが、大きな事故や損失に繋がりかねない。そこで同工場では、従来、職人の勘や経験に頼っていた作業を、可能な限り数値化し、作業のバラつきを防止する。

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