2010年と2011年に入社した新卒社員の3年後離職率は0%と定着率が高い。大卒初任給が21万1000円。上場企業平均の20万7450円を上回るだけでなく、平均年収は1001万円と高水準だ(東洋経済オンライン「衝撃!これが初任給が高いトップ500社だ」を参照)。
創業は戦国時代末期という会社も
先述のように、設立というのは株式会社として登記した「年月」のこと。株式会社化されるより前から家業として事業を行っていた会社も多い。上場企業の中で創業が最も古い上場企業は松井建設だ。戦国時代末期の1586年(天正14年)が創業の年とされている。
同社の有価証券報告者の沿革欄は「当社は、現会長16代の祖、角右衛門が天正14年(1586年)前田利長公の命を受け、越中守山城の普請に従事し、引続き……」という文章で始まる。前田利長とは、加賀藩の始祖である利家の長男。利家とは豊臣秀吉の盟友だ。
関東大震災(1923年)の後に本拠地を富山県から東京へ移して住宅建築を手掛けるようになった。その後、第2次世界大戦後に連合国軍の家族宿舎を受注したのをきっかけに大きく成長し今日に至る。
代表的な施工例として、金沢城や名古屋城の本丸御殿の再建工事のほか、東京都庁第一本庁舎などが挙げられる。また、最近では福岡県と富山県でソーラー発電所の建設を行っている。戦国時代に創業された企業だが、時代の変化に柔軟に対応しつつ成長してきた。
200社の中で、1800年代設立の企業は50社。設立後100年以上経過した企業(1915年より以前に設立)は108社ある。古臭いと敬遠してきた企業の中にあなたに合った企業があるかもしれない。
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