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経済効果3兆円、「猫ブーム」が映し出す社会変化

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猫は宮廷でも一般的だったようだ。最初に名が伝わる猫は、1000年ごろ一条天皇が飼っていた「命婦の御許(みょうぶのおとど)」で、平安朝の女官に与えられる称号が付けられている。清少納言の枕草子のうち、「うつくしきもの」の段に登場し、犬に追われて天皇の膝に逃げ込んだ逸話が記されている。

人口動態

その後も、猫は日本文化と結び付いてきた。浮世絵や豪徳寺の招き猫のほか、明治時代の代表的な小説の一つが夏目漱石の「吾輩は猫である」だ。さらに時代が下れば、有数の輸出コンテンツとなった「ハローキティ」もある。ここでは、キティが本当に猫かどうかという論争には立ち入らない。

現代に目を向ければ、かつてユーチューブで最も視聴された動物としてギネス世界記録を持ち、どんな小さな箱にも入り込むことで知られた「まる」がいる(まるは昨年死んだ)。

廃線の危機にあった地方路線、和歌山電鉄貴志川線を観光名所に変え、存続に貢献した初の猫駅長「たま」も有名だ。野良猫が多く暮らす日本各地にある猫島は、外国人観光客に人気だ。

想像し得る次の一歩は、英首相官邸ダウニング街のネズミ捕獲担当の猫「ラリー」に対抗する国民的な猫の誕生かもしれない。

スターマー英首相が最近日本を訪れた際、高市早苗首相はラリーへのお土産として、玩具やおやつを贈った。天皇ご一家も「美海(みみ)」と「セブン」と名付けた2匹の猫を飼っている。

高市首相は犬より猫が好きだと明らかにしている。だが4年前の2月22日には猫について語るためではなく、NHKがこの日を猫の日と紹介しながら、同時に「竹島の日」でもあることに触れなかったとして批判するかのようなSNS投稿を行った。

もっとも、猫の優位が約束されているわけではない。宮本教授のリポートによると、2025年にはペットとして飼われる猫の数が初めて大幅に減少した。

これは猫ブームの停滞、あるいは衰退の始まりを示す可能性があると同教授は警告する。猫は長らく着地の名手とされてきたが、人口動態の力には逆らえないかもしれない。

(リーディー・ガロウド氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、日本と韓国、北朝鮮を担当しています。以前は北アジアのブレーキングニュースチームを率い、東京支局の副支局長でした。このコラムの内容は個人の意見で、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)

著者:リーディー・ガロウド

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