経済効果は年3兆円、2月22日「猫の日」に考える日本人の間で高まる「猫ブーム」の背景
筆者は昔から猫派だが、約25年前に日本にやって来たばかりのころは、明らかに犬の方が人気だった。なんといっても、日本は亡き主人の帰りを10年にわたり渋谷駅で待ち続けた「忠犬ハチ公」の国だ。ペットショップの棚は犬向け商品がはるかに多く、海外メディアは少子化と結び付けて甘やかされた犬を取り上げる報道に熱中していた。
実際のところ、日本は単に先行していただけだ。例えば、米国人のペットへの支出は2010-23年に倍以上に増えた。
最古の記録は889年
しかし14年に日本で飼育される猫の数が初めて犬を上回り、その傾向が加速し続けると、大企業も動き始めた。この変化は人口動態のシフトに起因するとされる。高齢化の進行と都市部への人口集中により、散歩が必要な犬を飼う時間や空間が少なくなっている。

日本が猫の国になるのは不思議ではない。猫との関係は何世紀も前にさかのぼる。最古の記録は889年の宇多天皇の時代とされる。寛平御記(かんぴょうぎょき)には、飼い猫のつややかな毛並みやネズミを捕る腕前を称賛する記述がある。
「丸くなれば粟粒のごとく小さく、伸びれば引きたる弓のごとく長し」と記され、「雲上の黒い竜」のように音もなく動く様子を描写した。


















