要は、選挙でも、具体的な政策には一切触れず、戦う姿勢、気合い、はっきりとした言い切り方、というイメージ戦略だけで大勝したから、このまま、このイメージ戦略だけで行けるところまで行こうとしているのだ。
これは、マーケットで言う「噂で買い、事実で売れ」という鉄則の、事実が出てきてしまうと、売られてしまって、ブームは終わってしまうから、できるだけ事実は出さない、という戦略で徹底しており、これは見事というほかはない。
イメージ戦略はいつまで持つのか
それなのに、なぜ令和8年度予算は強硬に年度内成立を目指しているのか?
それは、ここに事実は1つも含まれていないからである。この予算は石破前政権のときに作ったものだから「中身は知らない、でも私は頑張って年度内成立させる。みんなできない、と言っている、国民に迷惑をかけないために、死に物狂いで私が成立させてやる」、ということなのだ。これは、まさに事実なしで、戦う姿勢、チャレンジする自分のイメージをアピールする絶好の機会なのだ。だから、固執している。
また、複数年度で予算を作る、というのも、打倒ザイム真理教、ということにすぎないが、しかし、本当にそれが日本経済のためになるのであれば、そんな複数年度という制度論ではなく、具体的に、まずその大型プロジェクトとは何か、具体例で説明しないと、普通は説得できない。
複数年度を説得したいなら、説得力のあるプロジェクトを挙げることから始めるのが、本気でやりたい人なら必ず取る必勝パターンである。何も言わないのは、何もないからであり、何か言うとイメージが崩れ、ぼろが出るからである。
このように、スタンスが明確で戦略的に非常にシンプルなので、ある程度までは、このまま行くだろうし、イメージ戦略は功を奏するだろう。問題は4月の米中首脳会談以降であろう。少し長くなってきたので、政策提言を網羅するのは、次回以降にしよう(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースや競馬論などを語るコーナーです。あらかじめご了承ください)。



















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