「自分に酔ってる」「曲解だ」と批判も…自民圧勝の裏で《#ママ戦争止めてくるわ》大拡散の"正体" 世の中を動かす力となったのか?

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SNSで大きくバズるネタは、賛否両論の議論を呼ぶものが多い。一方的に賞賛されたり叩かれたりするようなネタだと、爆発力は高くとも、すぐに沈静化してしまう。当該の投稿は、「議論を喚起した」という点において有効だったと言えるだろう。

最初に「#ママ戦争止めてくるわ」を投稿したエッセイストの清繭子(きよし・まゆこ)さんは、神奈川新聞の取材に対して以下のように答えている。

今すぐ戦争になるとは思っていない。でも、そっちに向かおうとしているようにしか見えない。議論すらできなくならないように、手の届かないところに行ってしまわないように。

投稿を拡散した人、同様の投稿を行った人も、おそらく同様に考えていたのではないか。「自分に酔っている」という批判も、酔わせるようなメッセージであったからこそ、投票したり、SNSに投稿したりする行動を後押しすることができたのだろう。

次に3点目のポイント、「#ママ戦争止めてくるわ」の投稿およびそこからの拡散には、本当に投票行動に影響を与えるほどの効果がなかったのか。そして、選挙結果に影響はあったのか――について詳しく見ていきたい。

「ハッシュタグ運動」はどのくらい有効なのか?

SNS上で特定のハッシュタグを付けて社会的なメッセージを発信し、賛同者、参加者を集める活動を、「ハッシュタグ・アクティビズム」や「ハッシュタグデモ」と呼ばれる。日本語で「ハッシュタグ運動」と呼ぶこともあるが、あまり定着していないようだ。

世界的に有名なハッシュタグ運動としては、自身の性被害を告白し、被害の連鎖を止める「#MeToo」運動、黒人をはじめとする人種差別への抗議活動「#BlackLivesMatter」がある。

いずれもアメリカ発だが、リアルな社会活動と連動してSNSを活用し、効果を上げた事例と見ることができる。

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