「自分に酔ってる」「曲解だ」と批判も…自民圧勝の裏で《#ママ戦争止めてくるわ》大拡散の"正体" 世の中を動かす力となったのか?

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日本がすぐに戦争を始めると本気で思っている人は少ないと思うが、将来的にそうなりかねないと不安を抱いている人は一定数いて、「#ママ戦争止めてくるわ」がその不安をすくい上げたと言えるだろう。

マスメディアは「世の中ゴト」のメディア、SNSは「自分ゴト」のメディアと言われる。このハッシュタッグは「個人の投票行動が世の中を動かす」という、「自分ゴト」から出発して、社会的な行動を呼びかけるもので、その点において、SNSで自走しやすい要素を備えていた。

政策論争では届かない「漠然とした不安」を、「ママ」という日常の言葉でパッケージ化したことも、より拡散されやすい要素だっただろう。

実際、冒頭の「ママ」を、「パパ」「ばあば」など自分を示す単語に変えて、投票に行くことを報告する投稿が相次いでいた。

ママ戦争止めてくるわ
今回のムーブメントの元となった投稿(画像:清繭子さんのX @kiyoshi_mayukoより)

筆者自身、このハッシュタグがSNSで流れているのを目にはしていたが、中道改革連合のポスター写真とともにこのハッシュタグがついていた投稿だったため、同政党のキャチコピーだと当初は誤認していた。

中道の支持者が自主的に画像を加工して拡散させたようなのだが、このハッシュタグは個人起点で自走していくから意味があるのであって、中道に限らず、特定の政党のキャッチコピーのように見せてしまうと、メッセージの有効性は薄れてしまうように思える。

批判を浴びたからこそ「トレンド化」した

本ハッシュタグは大きな反響を得た一方で、激しい批判も浴びている。筆者がSNSを見ていても、賛同よりも批判の声のほうが目立っていた。

主な批判的な意見としては、下記のようなものが見られた。

1. 高市政権は戦争しようとなど考えていない
2.(投稿者が)自分に酔っている
3.(ハッシュタグの拡散に)投票行動を変えるほどの効果はない

いずれも一理あるとは思うのだが、逆にそうであるからこそ、大きく拡散してトレンド化することができたのだ。

次ページ賛否がないとすぐに沈静化してしまう
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