九州大学が研究者育成にギアを上げた!「修士・博士5年→最短3年」「"授業料9割分"以上の奨学金」 学部〜博士を通貫、攻めたコースの背景とは?

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同プロジェクトは、高校生が大学の研究室で教員の個別指導を受けながら、大学の設備を用いて探究活動を行うものだ。

研究経験を早期に積むことができるこの試みは、受講者が累計数百人にのぼり、修了生の約3割が九州大学に進学するという実績を積み上げてきた。

今回の「次世代研究者発掘入試」では、このQFC-SP修了を出願要件の1つとして掲げている。ただし、対象は同大のプログラムに限定されない。

例えば次世代研究者発掘入試Ⅱでは、JST 実施事業「グローバルサイエンスキャンパス(GSC)」、「次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」(GSCの後継事業)の第1段階選抜など、修了者もしくは同等レベル以上の能力、活動実績を有する者であれば、広く出願を認める方針だという。

QFC-SPの委員長も務める田中教授はこう分析する。

「近年は高校の探究学習の広がりもあり、研究に興味を持つ生徒は増えている印象がありますし、研究志向の生徒は確実にいます。こうした高校段階で研究に興味を持った生徒が、入学後すぐに研究に触れ、集中できる環境を整えることが、本コースの狙いです」

高校生が博士課程進学までの「意志」を持てるのか?

コースに進んだ学生は、大学入学後、早い段階から研究室に関わることになる。野瀬教授はこう話す。

「通常は3年生や4年生になって初めて研究室に配属されますが、研究マインドの高い学生はもっと早くから専門的な研究に携わりたいと考えており、その思いに応えたい」

そこで、1年次から研究室に配属、または複数の研究室をローテーションしながら経験を積む仕組みを想定し、単位読替や授業の空き時間を活用して研究時間を確保する。あくまで所属学部・学科の履修要件を満たすことが前提となるが、副専攻的な位置づけで研究活動を早期に進められる設計だ。

通常のカリキュラムに研究が加わるため、学生への負担も増す。出願要件に「博士課程へ進学する強い志がある者」と掲げているのは、その負荷を乗り越えるだけの意欲を確認する狙いだ。

一方で、高校段階で博士課程まで進む強い「意志」を求める点は、生徒にとってハードルともなりうる。これについてどう考えているのか。

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