九州大学が研究者育成にギアを上げた!「修士・博士5年→最短3年」「"授業料9割分"以上の奨学金」 学部〜博士を通貫、攻めたコースの背景とは?

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「材料やエネルギー、生命、食料、環境といった本学が強みを持つ領域であり、かつ基礎研究と応用研究の距離が比較的近く、産業界との接点も多い分野からスタートします。まずはモデルケースとして本コースを設け、将来的には全学的な展開も視野に入れています」

九州大学の田中將己(たなか まさき) 氏、野瀬健(のせ たける) 氏
左/田中將己(たなか まさき) 九州大学 工学研究院 材料工学部門 教授、未来人材育成機構 高大接続改革部門長 右/野瀬健(のせ たける) 九州大学 基幹教育院 院長、未来人材育成機構 学部・修士教育改革部門長(画像:九州大学)

本コースへの参加には、以下の3つの入試ルートが想定されている。(編注:26年1月末取材時点。入試の最新情報は公式HPをご確認ください)

・「発掘型」選抜: 高校時代の研究・探究成果を重視(共通テストを課さない総合型選抜)
・共通テスト利用型: 高い学力に加え、研究意欲を総合評価
・入学後編入: 一般入試で入学後、研究志向が明確になった学生向けの選抜

高校段階での研究経験や成果、そして博士課程まで進む意欲を多角的に評価する。

従来の一律的な入試とは異なり、研究意欲と適性を重視した「多様な入り口」を用意することで、高校までの探究学習の熱量をそのまま大学での研究へとつなげる狙いだ。

「研究者の卵」を10年育てて見えた生徒のポテンシャル

そもそも、九州大学はどのようにして高校生段階で研究に意欲がある生徒を見いだせると考えたのか。

その背景には、同大学が実施してきた高校生向けの「未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP)」の実績がある。

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