「ドクターイエロー」、裏側まで撮影した男の人生 写真家・村上悠太「鉄道を支える人たちを撮りたい」
いろいろなことを知りたい、できるようになりたい、そうであればこそ「鉄道の良さ」もわかるのでは、と考えた村上は、中高で写真部と運動部を掛け持ちした。写真も鉄道以外に、同級生や街のスナップなどを撮影した。
そうしたなか、自分が好きなものの魅力を伝えることで、誰かを幸せにできる仕事、すなわち、自分が一番好きな「鉄道」を「写真」で伝えるプロの鉄道写真家になりたいという気持ちが固まっていく。
そんな、高校1年生のときのことである。
東北新幹線八戸延伸開業を記念して運転された583系を撮るべく青森に行くと、鉄道写真家の中井精也が、目の前にいた。チャンスだと思った村上は「プロになりたい」と話しかける。そして、中井精也と山崎友也が代表を務める鉄道写真事務所レイルマンフォトオフィスへ、しばしば通うようになった。
だが、挫折も待っていた。
全国の高校写真部、サークルを対象にした「写真甲子園」。
村上の作品、考えは通用しなかった。ボロボロと、悔し涙があふれる。
「泣くな! お前はここで終わるんじゃないでしょ? プロになるんでしょ?」
顧問の言葉が、胸に響いた。
「人」を撮ることについて鍛えられる
村上は、日本大学芸術学部の写真学科へ進学し、鉄道以外の写真にも、積極的に挑戦した。
多様な個性が集まる環境をいかして、それを吸収し、自分の鉄道写真へ落とし込もうと考えたからだ。
また、卒業アルバムやイベントといった学校写真の撮影を手伝い、「人」を撮ることについて鍛えられた。
鉄道写真も、その日常や旅の風景、列車や駅で出会った人たちのスナップなどを撮影。卒業制作のテーマは、もちろん「鉄道」だ。
卒業後、村上は中井や山崎たちの待つレイルマンフォトオフィスに入社する。


















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