「高学歴ばかり」「中高の同窓会かよ」などの声もあるが…チームみらい「お友達政党」批判が"的外れ"なワケ

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既成政党が使う力強い(威圧的とも取れる)デザインを避け、「白・青・ミニマルなUI」を採用したことはそれを裏付けている。これはIT企業のプロダクト発表会のような清潔感と進歩を演出し、政治アレルギーを払拭するのに役立った。

みらい人気と高市人気は通底している?

そして、意外に思われるかもしれないが、先に述べた「非凡な普通の人」アピールは、高市人気の要素の1つでもあるのだ。「国家の守護者」としての強権的なイメージと、「親しみやすい隣人」としてのパーソナリティーを高度に融合させた部分である。

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既存の男性優位な政治社会を突き崩す「鉄の女」としてのカリスマ性、毅然とした態度で経済安保や国防という国益優先を主導する姿は、ほかの政治家にはない強さを感じさせる一方で、世襲政治家などではなく、苦労人であることや、人柄を伝える友人のコメントなどが共感を呼んでいる。ヘヴィメタル愛好家といった意外性のある趣味をSNSで発信していることもプラスに働いた。

また、特に「台湾有事発言」とその後の騒動がそうであったが、マスコミに執拗に攻撃されているという構図を利用することで、有権者の判官びいきの感情をあおり、(偏った報道をする大手メディアのエリートたちを嫌悪する)「自分たちの側の人間」として距離を縮める役割を果たした。

安野氏の場合は、高市首相のような情念ではなく、技術を媒介にした二面性と言える。それは、「自分は権力が欲しいのではなく、システムを直したいだけだ」というスタンスに如実に示されている。

高市が描く日本の危機は、歴史と安全保障という非常に大きなスケールで「一緒に抵抗勢力と戦う」ナショナリスティックな側面があるのに対し、安野氏は、日本というシステムのバグ(不具合)を「一緒に直そう」と志のあるユーザーに呼びかける利便性の追求に近い。

高市氏は、伝統に根差したポピュリズムにテクノロジーを上乗せし、安野氏は未来志向のテクノロジカルなポピュリズムに親しみやすさを上乗せした形だ。そして、興味深いことは、両党とも「リベラルな政策に一定の理解はあるが、既存のリベラル政党を支持したくない」層の票が相当数流れた痕跡がうかがえることである。

今後の持続可能な政治を考えるうえで、どちらの方向性も軽々しく取り扱うことのできない重要な争点が示されていることに、好悪を超えた冷静な関心を向ける必要があるだろう。

【もっと読む】「高齢者を切り捨てている」との批判もあるが…チームみらい「姥捨て政策だ」と批判する人が知らない"現実"では、チームみらいの躍進の背景を、批評家の真鍋厚さんが詳細に解説している。
真鍋 厚 評論家、著述家

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まなべ・あつし / Atsushi Manabe

1979年、奈良県生まれ。大阪芸術大学大学院修士課程修了。出版社に勤める傍ら評論活動を展開。 単著に『テロリスト・ワールド』(現代書館)、『不寛容という不安』(彩流社)。(写真撮影:長谷部ナオキチ)

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