「多少の英文法ミスがあってもいいのでは?」は東大には通用しない。東大入試がいまだに"細かい英文法"の問題を出し続ける理由

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答えはwereの部分です。直前にproblemsという複数形の名詞があるので見落としてしまいそうになりますが、この文の主語は冒頭のOne wayであり、to deal with the problemsは主語の修飾にすぎません。

したがって動詞はwereではなく、単数形に対応したwasに直す必要があります。「be動詞は主語が単数か複数かによって、is/wasとare/wereを使いわけましょう」とは中学生で習う内容ですが、このような形で問われると意外と気づきにくいかもしれません。

2023年の入試問題も…

似たような例をもう1つ見てみましょう。2023年の問題です。内容の難しさと単語のレベルは先ほどより上がっていますが、答えの理屈は同じようにシンプルです。以下の文章中の下線部で、どこに文法的な誤りがあるかわかるでしょうか。

There are many different English lingua franca contexts in the world, but they are all marked by various levels of competencies in the language among speakers. Language ideological frameworks position one variety, most commonly as the ‘Standard’, as superior and dominant. The coexistence of such a Standard English alongside non-Standard and lingua franca forms create complex power dynamics which are often racialized.
(世界には多様な英語のリンガ・フランカ(共通語)としての使用状況が存在するが、それらはいずれも、話者間で英語の能力のレベルがさまざまであることによって特徴づけられている。言語についての価値観の枠組みは、最も広く「標準」とされる一つの変種を、他よりも優れた支配的なものとして位置づける。このような標準英語と、非標準的ながらも共通語としての形態を持つ英語が共存することで、しばしば人種差別的な性格を持つ複雑な権力構造が生み出される

いかがでしたか。

答えは、動詞のcreateの部分です。

下線部は現在時制の文で、主語がThe coexistenceで三人称の単数形になっているので、動詞にsをつけてcreatesになっていなければいけません(いわゆる三単現のs)。これも中学で習う基本事項ですが、このような形で問われると見落としてしまいがちですよね。

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