回転ずし、焼肉チェーンでも静かに客離れが進む…値上げが相次ぐ外食店に行ける層・行けない層の"残酷な格差"
次に目につくのは、これまで好調に推移していたラーメン業態である。ラーメンは単価千円の壁を越えたと言われていたが、ここにきて節約モードの層の一部離脱とみられる動きもみえる。
そうした動きの中、郊外型で比較的財布にやさしい価格帯の幸楽苑、ギフトHD、丸千代山岡家は逆に客数を増やしている。価格帯として平均的に千円を超えるメニューが主力のチェーン、どちらかと言えば値段高めの設定の都市型のチェーンが9月ごろからマイナスに転じているように見える。
今後、さらに価格改定が進んでいくと、単価が千円からかなり離れた場合、客数減の影響は広がっていくのかもしれない。千円を受け入れられなくなる層が増えているという解釈もできるだろうか。
その感覚でいうと、和風ファミレス、うどん和食店のような比較的高単価になってしまった感のあるチェーン(和食さと、サガミチェーン、杵屋など)も直近で客数を落としている。うどん一杯千円以上といわれると、ちょっと抵抗があるという感覚は個人的にも同感である。
回転ずし、焼肉チェーンにも打撃
居酒屋など飲み屋業態は、依然として厳しい環境にあるようだ。ほとんどの外食需要がコロナ前を上回って回復している中、飲み屋需要はコロナ前比8割ほどに縮小してしまって戻らない。値上がりもあるので、客数でいうと7割弱まで落ち込んでいるのだが、すでに店舗数も7割弱まで減少してしまっているので、すぐに元に戻る可能性もない。

これこそ、コロナを境にした行動変容であり、昔のようになることはなく、この水準をベースとするしかないということだ。そうした環境の下、さらに消費の二極化が進んでいるので、庶民向けの居酒屋業態にとっては厳しい環境が続く、と考えるしかあるまい。
そして、今回の二極化の影響が端的に表れていると思われるのが、回転ずし、焼肉チェーンの客数減少かもしれない。回転ずしでは、最大手スシローは好調に推移しているのだが、その他の企業は黄色が多くなっており、特に価格改定が浸透しなかったと言われるカッパ寿司の客数は1割以上減少となった。



















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