大京は68年、分譲マンション、「ライオンズ」シリーズの販売を開始した。70年代に入り、好調な売れ行きで急成長を遂げると、早くも最初期の独立者たちが現れ始めた。
75年、大京で営業を学んだ神山和郎が日神不動産を設立した。「パレステージ」シリーズを展開し、後に東証1部上場を果たす。76年には、大京横浜支店長だった下津寛徳がダイア建設を立ち上げ、後に東証2部へ上場する。
70年代は、日本の都市居住の価値観が大きく転換した時代だった。通勤利便性への要求が高まり、郊外の大規模開発や都心での等価交換など、開発手法も多様化していく。マンションは単なる集合住宅から、計画された住環境へと進化していく。こうした変化に対応し、大京は独自の営業スタイルでマンション販売を伸ばす。
「顧客第一」の精神
大京の社内報『LEO』72年9月号は、当時の営業活動のすさまじさを営業社員100名へのアンケートの結果で伝えている。平均年齢は25歳。顧客訪問数は1日平均13件。費やす時間は1日平均7時間。1日平均52kmも移動していたという過酷さだった。
大京の専務や、大京グループの扶桑レクセルの社長などを歴任し、アンビシャスを創業した安倍徹夫は、当時の大京営業社員の特徴を次のように語る。



















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