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春節の「中国人インバウンド」は激減…それでも日本にやって来る個人旅行客の胸の内。中国人旅行者はパンダ・レアアースと並ぶ外交カードに

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  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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1月末、忍野八海を散策する中国人旅行者(写真 :筆者提供)

中華圏の春節(旧正月)の大型連休が15日に始まる。

今年の春節は過去最長の9連休で日本のインバウンド業界にとっても書き入れ時となるはずだったが、日中関係の悪化で両国を結ぶフライトが激減しており中国人旅行客は大きく落ち込む見通しだ。

しかし韓国やロシアが代替旅行先として人気を集める一方、あえて日本旅行を敢行する個人客も少なからずいる。

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「中国人客は体感で95%減」だけれど…

「中国人客は体感で95%減ったね」

日本の旅行会社で外国人向けバスツアーのガイドをしている中国人男性は、さばさばした様子で話した。仕事が減って苦しいのではと聞くと、首を振った。

「うちの会社は英語のツアーもやっているから、そっちでカバーできている。中国人ガイドは全員英語もできるから問題ない。会社だってリスクヘッジは考えている」

昨年11月の高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に猛反発した中国政府が、最初に標的にしたのがインバウンドだった。

中国政府は表向き、「日本の治安悪化」を理由に自国民に対し日本への渡航自粛を呼びかけている。しかし中国国内でこの説明を鵜呑みにする人は少なく、日本に対する「経済威圧」として広く受け止められている。

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【中国は段階的に圧力をかけてきたが…】

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