春節の「中国人インバウンド」は激減…それでも日本にやって来る個人旅行客の胸の内。中国人旅行者はパンダ・レアアースと並ぶ外交カードに
この時期に日本旅行を敢行した人に胸の内を聞いてみた。
中国東北部在住の孫傑さん(仮名、30)は1月末に約1週間、初めて日本を訪問した。
教師の孫さんは夏休みと冬休みに長期休暇が取りやすく、今回の旅行を1年以上前から計画していた。航空券は昨年11月初めに往復5万円台で購入。全日空の便だったため減便の影響も受けなかった。
「ビザも取得したし、日本に行くことでペナルティが科されるわけでもない。中止する理由はなかった」(孫さん)
職場の同僚も「航空券を発券済みなら仕方ない」と理解を示したという。
滞在中は中国語対応のバスツアーで忍野八海や河口湖を巡り、雪に覆われた富士山を目に焼き付けた。バスツアーの参加者は約20人で、観光地をゆっくり回った。
別の日には鎌倉を訪れ、人気アニメ「スラムダンク」の舞台として知られる江ノ電・鎌倉高校前駅近くの踏切にも足を運んだ。鎌倉は欧米からの旅行客でいっぱいだったが中国語はあまり聞こえず、外国にいると実感できた。
とんかつ和幸、鳥貴族、サイゼリヤといった飲食店も楽しんだ。
「支付宝(アリペイ)で支払うと中国元の金額が表示される。何もかも安くて驚いた。観光地だけでなく普通の街並みもきれいで、日本が好きになった」(孫さん)
「お土産を買わなくて済む」と笑顔
北京市在住の陳雪さん(仮名、34)は、春節休みを沖縄で過ごす。地方在住の夫の両親も同行予定だったがフライトが運休となり、夫婦2人での旅行になった。陳さん夫婦も日系航空会社の便を予約していたため、特段の問題は発生しなかった。
陳さんは23年の処理水放出直後にも日本を旅行で訪れた。
「あの時は食の安全が心配で、生ものは避けた。今回は政治の事情なので何も気にしていない」(陳さん)
日本行きを周囲に隠しているわけではないが、自分から話題にもしない。
「お土産を買わなくて済む分、自分たちの楽しみにお金と時間を使えます」と笑った。
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