日立、まだ知られていない「鉄道DX」日本国内の実態 業界共通の悩み「人手不足」本当に改善できるか

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東武 スペーシアX
東武のN100系「スペーシアX」にもRemoteが搭載され、HMAXを活用した日立との協創により、車両のメンテナンスの効率化を目指している(記者撮影)

鉄道ビジネスに関心がある人なら、HMAX(エイチマックス)という名前を一度は耳にしたことがあるだろう。

HMAXとは日立製作所が展開するインフラ向けの保守・管理ソリューション。鉄道分野では列車、信号などから収集されたデータとAI技術を組み合わせ、パフォーマンスの最適化を図るというものだ。

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「HMAX」とは何なのか?

HMAXは2024年9月、ドイツ・ベルリンで開催された国際鉄道見本市「イノトランス」で初披露された。会場では鉄道車両の屋根にカメラを載せてパンタグラフと架線の状態を確認し、それをクラウドに入れてAIに自動解析させるというデモンストレーションが行われたが、報道陣の1人が「このカメラがHMAXですか?」と質問し、日立の担当者が苦笑いしながら「このカメラは他社の市販品です」と答えていた。報道陣のHMAXに対する理解が必ずしも正確ではない印象を受けた。

【写真】日立の「HMAX」を活用して車両メンテナンスのDX化を進めている東武鉄道。現場で行われている「人の作業の最適化」ではITツールを使って作業時間や内容などを「見える化」している

世界中ですでに2000編成、8000両以上の車両にHMAXが搭載されているという。では、日本ではどうなのか。

2025年11月、東武鉄道が車両メンテナンスのDX(デジタル技術による変革)化で日立と協創し、HMAXを活用して業務改革に取り組むと発表した。日本の鉄道事業者がHMAXを最大限に活用する初の取り組みだという。

HMAXによって車両メンテナンスの何が変わるのか、それを知るために埼玉県久喜市にある東武の南栗橋工場の現場を訪ねた。

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