トランプ、習近平、プーチン……なぜ世界の指導者は宗教に近づくのか? 「政治と宗教」の危うい関係

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ビジネスとしての宗教
政治家が宗教に助けを求める理由はいくつもある(写真:Rattanakun/PIXTA)
トランプ、習近平、プーチンといった世界の指導者たちは宗教を「大切」にしているといいます。トランプは牧師と祈りを捧げ、習近平は仏教寺院の再建を支援し、プーチンはロシア正教会を称えるなど、密接な関係を見せているようです。
なぜ指導者たちは宗教に近づくのでしょうか。また、それによる影響はどのようなものでしょうか。ポール・シーブライト『ビジネスとしての宗教』から一部抜粋・編集の上、お届けします。

宗教に近づく指導者たち

宗教は、アダム・スミスが予測したとおり、政治にも大きな影響を及ぼしている。アゼルバイジャンからブラジル、イエメン、ジンバブエまで、宗教の権威からお墨つきをもらおうとする政治指導者は世界中に見られる。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はロシア正教会の美徳を称え、2022年のウクライナ侵攻の際にはロシア正教の運命としてそれを正当化しようとした。ロシア正教会の指導部は、侵攻による犠牲が表に出始めてからも、侵攻を熱心に支持し続けている。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスタンブールの市長時代(1990年代)から自身の信仰心を政治的な戦略の要に据えてきた。例えば、世俗的な施設として使われていたアヤソフィアをモスクに戻すといった計画を重要な政治的声明として発表するなどしている。

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