『ミヤネ屋』20年の功罪と「宮根誠司」という磁力、そのスタイルが今の時代に"重く"なった理由

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(画像:『情報ライブ ミヤネ屋』公式サイトより)

宮根誠司氏が司会を務める昼の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作、日本テレビ系)が今秋で終了すると複数のメディアで報じられている。テレビ局から正式な発表があったわけではないが、仮に終了するのだとすれば、これは時代の大きな節目になる出来事だと言える。

2006年に関西ローカルで始まり、2008年には全国ネットに拡大した『ミヤネ屋』は、平日午後の情報番組として約20年にわたって多くの視聴者に親しまれてきた。近年では裏番組の『ゴゴスマ』(CBC制作、TBS系)が猛追しているとはいえ、視聴率も安定して高いままだった。終了の理由については、宮根氏自身の体力の衰えによるものだとも言われている。

『ミヤネ屋』の特徴は、宮根氏の切れ味鋭い語り口と断定的なコメントスタイルだった。事件や社会問題に対して歯に衣着せぬ物言いで切り込み、時には炎上を招きながらも視聴者の注目を集めてきた。

無難なポジションは取らなかった

宮根氏は司会者であると同時に論者でもあった。彼はコメンテーターに話を振って議論の交通整理をするだけではなく、お互いの感情を発火させることを常に意識していた。専門家がリスクを考えて慎重なコメントをするときには、わかりやすい二者択一の質問を投げかけたり、あえて結論を先取りするような挑発的な問いかけをしたりした。

原則として、この手の情報番組では、司会者は中立の立場でいなければいけない。しかし、宮根氏は無難なポジションを取ることはなく、常に厳しい態度を崩していなかった。

その背景には徹底した「視聴者ファースト」の姿勢がある。「視聴者はいま何に怒っているのか」「何に違和感を覚えているのか」を敏感に読み取って、それを言語化しようとした。それこそが彼が人気を博した最大の理由である。

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