『ミヤネ屋』20年の功罪と「宮根誠司」という磁力、そのスタイルが今の時代に"重く"なった理由

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昼のワイドショーの表向きの存在意義は、日々のニュースや事件・事故をわかりやすく伝えることだ。しかし、その裏にあるもっと重要な存在意義として、視聴者の漠然とした不安や怒りを共有するということがある。

今の時代、情報が知りたいだけなら、スマホでネットニュースを見ればいい。テレビの視聴者が切実に求めているのは、彼ら自身の気持ちに寄り添ってくれることだ。

宮根氏の断定的な語り口、感情を代弁する姿勢、議論を強引に前へ進める推進力は、視聴者の欲求と強く噛み合っていた。だからこそ、彼は番組の空気そのものを支配する司会者として約20年にわたって君臨することができたのだ。

一方で、その強みは常に危うさと表裏一体だった。ニュースで報じられる出来事の事実関係は必ずしも単純ではないし、善悪を簡単に決められるようなものではない。視聴者の感情に寄り添う意識が強すぎると、結果的に間違った方向に彼らを誘導してしまう可能性もある。

スキャンダルが報道されたことも

また、そんな扇情的なスタイルだけではなく、宮根氏本人に対する批判の声も多かった。彼は司会者として必ずしも清廉潔白な人物とは言えない。週刊誌で隠し子がいることを報じられ、それを認めて謝罪したこともあった。

2024年には韓国で行われたメジャーリーグ開幕戦を取材した際に、喫煙禁止区域で電子タバコを吸っている動画がSNSで公開され、番組内で謝罪した。彼には悪い印象がつきまとっていて「嫌いなアナウンサーランキング」などのアンケート調査では常に上位に入っている。

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