高校野球「7イニング制」導入議論、球児たちはどう思う? ——「暑さ・怪我対策になる」一方で「9イニングやりたい」本音も

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

点差が開いた場合に適用されるコールドゲームや、延長戦に突入した時点で用いられるタイブレーク制(走者を置いて継続打順から始める特別ルール)などがあるが、野球における従来のルールでは9イニングで勝敗を決める。

体力面も考慮して中学野球などでは7イニング制を取り入れているのだが、野球は9イニングを主としたスポーツである。

その中で、今回の報告では、野球部員が減少(野球人口の減少)傾向にある中、加盟校間で部員数の差が顕著にあらわれていることや、社会全体で夏季の熱中症リスクが叫ばれる中、夏季に大会を開催することが高校野球関係者以外(社会)からどのように映るのかを自ら認識する必要があることなどが課題として挙げられ、それらに対する一つの施策として7イニング制導入を検討したいという。

部員少ない高校にメリット、投手の継投が減る可能性も

これまでも、たとえば熱中症対策として5回終了時に設けられるクーリングタイムの導入、また、夏の甲子園では最も暑い時間帯を避け試合を「午前の部」と「夕方の部」に分けて開催する2部制の導入など、議論と取り組みを重ねてきた。

その上で、新たな施策として7イニング制導入の検討を打ち出したのだ。

部員数の少ない高校(連合チームも含む)が連戦となれば、体力面において7イニング制はメリットになるかもしれない。

また、イニング数の減少は、単純に試合の平均時間短縮をもたらし、観戦する人々を含めて「試合時間が長い」という印象を持たれがちな野球のイメージを変え、特に夏場の試合における疲労軽減につながることも考えられる。

一方で、高校野球におけるイニング数の改正は、野球そのものに大きな影響を与えかねない。

仮に7イニング制になれば、打者は2打席しか回ってこない可能性がある。戦略や戦術が大きく変わってしまう懸念がある。9イニング制にある試合終盤の逆転劇がなくなる。

部員数に関係のない、その試合の妙は薄れてしまう。

次ページ「結果的に選手を守ることにつながらなくなる」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事