グリーンランド危機を回避、「トランプ米大統領の扱いに長けた人物」との異名を持つルッテNATO事務総長の手腕はどこが優れていたのか
マクロン仏大統領がダボスでの演説でトランプ氏をいじめっ子呼ばわりしたのと対照的に、ルッテ氏は一貫してトランプ氏を称賛してきた。今週トランプ氏がソーシャルメディアに投稿したテキストによると、ルッテ氏はシリアにおけるトランプ氏の対処を「信じられないほどだ」と称え、ガザとウクライナに関する取り組みも評価している。
トランプ氏への理解
ルッテ氏は政治的に分裂しがちなオランダで連立政権をまとめ上げる中で、合意形成能力に磨きをかけてきた。記者からカメラの前で微妙な問題について質問されても答えないことが少なくない。話題を変え、外交上の問題は新聞の見出しに躍らせるべきではないと主張する。
独立系シンクタンクであるハーグ戦略研究センターのディレクター、ティム・スウェイス氏は、首相としてこれほど長期間にわたり関係者をまとめ続けてきたルッテ氏の能力について、オランダでは「政治家としてやや珍しい」と述べた。「多くの指導者は引きこもり、議論を少数の側近に限定するが、ルッテ氏は違う。いつも古いノキアの携帯電話を手に取り、連立相手だけでなく野党のメンバーにも電話をかけていた」と言う。
ライデン大学のオランダ政治学准教授サイモン・オチェス氏によると、ルッテ氏のこうした姿勢は、合意に達するためなら理念を脇に置いてしまいがちだとして批判にさらされる要因にもなっている。オチェス氏はルッテ氏について「『ビジョンが欲しいなら眼科医に行くべきだ』と語ったことで有名だ。妥協点にたどり着き、人々を結びつけ、前に進むために、人々に重要視されていると感じさせることができる人物だ」と分析。「彼は、政策面でトランプ氏が動くために何を必要としているのかだけでなく、心理的にトランプ氏が何を必要としているのかを、本当に理解しようとしている」と評した。
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