シャープ液晶工場跡を1年で転用、GB200水冷でPUE1.15──KDDIが堺に開いた"国内完結"AIデータセンターの狙い
KDDIの施設は現時点で受電容量の約10%を使用している。数十社から引き合いがあり、今後は数百社まで顧客を拡大する方針だ。施設には拡張余地があり、現在の数十倍までサーバーを増設できるという。2027年度には自家発電設備も導入する予定で、電力供給の安定性をさらに高める。AIデータセンター事業全体では数千億円規模の売り上げを目指しており、具体的な目標は2026年度に公表する新中期経営計画で示す方針だ。
日本のAIインフラ競争が本格化
国内ではAIデータセンターの建設ラッシュが続いている。ソフトバンクは堺に加えて北海道苫小牧でも300MW超の施設を建設中だ。さくらインターネットは北海道石狩でH200 GPUを約1000基搭載したコンテナ型データセンターを稼働させている。産業技術総合研究所のABCI 3.0はH200を6128基搭載し、6.2エクサフロップスの計算性能を持つ。
松田社長は「新しい中期計画が2026年度からスタートする。そのタイミングで追加拠点の規模や場所を発表する」と述べ、堺以外への展開も示唆した。コンテナ型データセンターの導入も検討しているという。
見学会では、シャープ時代に製造していた第10世代液晶カラーフィルターが展示されていた。かつて日本の製造業を支えた工場が、AIインフラの拠点として再出発する。液晶からAIへ、産業構造の転換を象徴する施設といえる。
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