シャープ液晶工場跡を1年で転用、GB200水冷でPUE1.15──KDDIが堺に開いた"国内完結"AIデータセンターの狙い
水冷技術で空冷比90%の効率向上
最新のAIサーバーは膨大な熱を発生する。GB200 NVL72は1ラックに72枚のGPUチップを搭載し、消費電力は130キロワットに達する。ドライヤー130台分の熱量が1つのラックから発生する計算だ。従来の空冷方式では冷却が追いつかない。
KDDIは直接液体冷却(DLC)方式を採用した。サーバー内部に冷却水を循環させ、GPUチップを直接冷やす仕組みだ。19度の冷水がサーバーに入り、29度程度になって戻ってくる。この方式により、空冷と比較して冷却効率が90%向上し、冷却に要する電力を約60%削減できるという。
施設のPUE(電力使用効率)は1.15を達成している。一般的なデータセンターのPUEは1.4〜1.6程度であり、かなり高効率な運用といえる。屋上に設置された冷却塔では、夏場で1日あたり160トンの水が蒸発する。冬場は50トン程度に抑えられる。使用する水は工業用水で、シャープ時代に引き込んだ配管をそのまま活用している。


















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