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シャープ液晶工場跡を1年で転用、GB200水冷でPUE1.15──KDDIが堺に開いた"国内完結"AIデータセンターの狙い

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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開所式に出席した関係者。左から日立製作所の細矢良智執行役常務、HPEのTrish Damkroger SVP兼CPO、エヌビディア日本代表の大崎真孝氏、KDDIの松田浩路社長、堺市の本屋和宏副市長、グーグル・クラウド・ジャパン代表の三上智子氏、シャープの中野吉朗執行役員(筆者撮影)

液晶工場からAIデータセンターへ

この施設はかつてシャープが世界最先端の液晶パネル工場として運営していた。月間4万枚のカラーフィルター基板を生産し、2008年の竣工当時は「世界初の第10世代液晶パネル工場」として注目を集めた。しかし液晶市場の変化により2024年に生産を終了し、2025年4月にKDDIが取得した。

工場からデータセンターへの転換でカギとなったのは、既存設備の活用だった。液晶パネルの製造工程では精密な温度管理が求められるため、大規模な冷却設備と電源設備が整備されていた。KDDIはこれらをそのまま転用することで、通常3〜4年かかるデータセンター構築を約1年で実現した。

「初期段階で100億円程度のコスト削減効果が出ている」と松田社長は説明する。7万7000ボルトの高圧電力を受電する特高変圧器は1台数億円、1年以上の調達期間を要する設備だが、シャープ時代のものをそのまま使用している。冷却用のターボ冷凍機も同様で、3台で約9億円相当の設備を流用した。

シャープ時代から使用している特高変圧器。7万7000ボルトの高圧電力を受電する(筆者撮影)

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【AIサーバーを効率的に冷却する仕組み】

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