自民勝利・中道勝利・勢力拮抗…2月8日投票の総選挙で考えられる3つのシナリオ、総選挙で試される日本社会の成熟度

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安全保障法制や原発再稼働などの基本政策は踏襲される。一方で中道が掲げた選択的夫婦別姓の導入に伴い法改正案などは国会に提出される見込みだ。

総選挙に「進退をかける」と明言していた高市首相は、首相も自民党総裁も辞任。自民党は後継総裁を選ぶ手続きに入る。強引な解散・総選挙に踏み切った高市氏への批判が強まり、「反高市」を鮮明にする新総裁が誕生する可能性もある。野党に転落した自民党内では、離党の動きも出てくるだろう。

シナリオ③与野党拮抗で合従連衡

自民党と中道の獲得議席が拮抗し、主導権争いが激化する。自民、維新両党の議席が過半数には届かないものの、自民党は比較第一党を維持。中道は勢力を増やすが、自民党には及ばないケースだ。双方の多数派工作が繰り広げられる。

総選挙後の特別国会では、真っ先に衆院本会議で首相指名が行われるため、そこに向けた多数派づくりが焦点となる。自民党は国民民主党などを取り込もうとする。これに対して中道側は自民党の「反高市」議員の引き抜きを進める。自民党政権の継続か、非自民政権の誕生か。投票の結果、新首相が選出され、組閣となる。

新政権が不安定であることは間違いない。当初予算案や関連法案の審議は難航必至だ。景気にも深刻な影響を及ぼす。与野党の合従連衡が続き、政界再編が加速する可能性もある。

国民の選択こそ進路を決める

3つのシナリオのうち、どの展開をたどるのか。高い支持率を維持してきた高市首相が率いる自民、維新の与党が先行しているのに対して、立憲、公明両党による中道が追い上げている構図だ。投票日までに逃げ切るか、追いつくか。それを決めるのは投票する有権者であり、まさに国民の選択である。

この総選挙に向けて、立憲民主党は一つの選択をした。第2次安倍政権下の10年前に強行採決された安全保障法制について、基本的に「合憲」との判断を打ち出したのだ。

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