自民勝利・中道勝利・勢力拮抗…2月8日投票の総選挙で考えられる3つのシナリオ、総選挙で試される日本社会の成熟度
高市首相は1月19日の記者会見で、「この総選挙は総理大臣を選ぶ選挙」であり、「進退をかける」と明言。勝利すれば当然、首相を続投する。選挙後の特別国会で首相に指名された後に組閣し、第2次高市内閣が発足することになる。
自民党の公約でもある「責任ある積極財政」を進めるため、当初予算の成立後も新たな景気対策などを検討する。高市首相は第2次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を評価しており、安倍政権を支えた官邸スタッフなどを要職に再起用している。金融緩和を含めアベノミクスに近い政策が打ち出されるだろう。
自民勝利でアベノミクスが継続?
衆院では自民、維新の与党が多数でも参院ではなお少数与党であるため、高市首相は国民民主党などに協力を求める。国民民主党は「手取りを増やす政策の実現」などを条件に協力に応じるだろう。高市首相は27年9月の自民党総裁選で再選を果たし、「長期政権」もうかがうことになる。
破れた中道側は、敗北の責任を取って野田佳彦共同代表が辞任。後継の代表を選ぶなど態勢の立て直しを迫られる。立憲民主党は、参院議員と地方議員が存続しているが、今後の党の在り方も議論されるだろう。
高市首相の「電撃解散」に対抗する形で結成された「電撃新党」の中道が大きく勢力を広げて、自民党を上回る比較第一党になるケースだ。
北海道や東北など立憲民主党が強かった地域を中心に公明党・創価学会票が上乗せされて、自民党候補を圧倒。参政党に基礎票を奪われたことも自民党にとって打撃となった。裏金に関与した自民党議員らが苦戦し、中道の新顔が多く当選する。選挙後の特別国会では、国民民主党などの協力も得て、中道代表の野田佳彦元首相が新首相に選出される。政権交代である。
野田政権の組閣は、立憲民主党の幹部だった議員が中心となる。公明党からも複数の入閣が予想される。高市政権が編成した当初予算案は大幅に組み替えられ、再提出される。中道が公約として掲げた「食料品への消費税ゼロ」を26年度中に実施する場合は代替財源を確保しなければならないため、実施は27年度に繰り越される可能性もある。


















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