中目黒はなぜ、これほどまでに「芸能人御用達」のイメージが強い街になったのか。実際に街を歩きつつ、歴史を掘り起こしながら、正体を探ってみたい。
駅周辺に併存する「おしゃれなナカメ」と生活感
中目黒駅の改札を出てすぐ、目に飛び込んでくるのはイメージ通りの「おしゃれなナカメ」の風景だ。ガラス張りのバー、洗練されたロゴのカフェ、圧倒的な人気を誇るドーナツ店。駅前だけを切り取れば、「中目黒=おしゃれ」というイメージはたしかに裏切られない。
ところが、その華やかさは長くは続かないようだ。駅前の大通りから一歩裏手へ入ると、焼き肉店や居酒屋、古い雑居ビルが密集する雑多な空間に切り替わる。落書きされたシャッターなんかもあり、イメージしていた「洗練された街並み」とのギャップに驚かされた。
中目黒の特徴は、この切り替わりの早さにある。おしゃれな街並みと生活感のある風景が、グラデーションではなく「隣り合って」存在している。その変化が、この街を歩く楽しみを増幅させているように感じる。
駅の東口側に広がる「中目黒ゲートタウン(中目黒GT)」に入ると、印象はまた変わる。スターバックスやカルディ、スーパー、図書館。テナントの顔ぶれは、どこか見慣れた日常的なものばかりだ。


















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