【エクストレイルNISMOのパワートレインを移植】日産「オーラNISMO RSコンセプト」に詰まった、開発者が愛車の理想形を目指した夢と希望の物語

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オーラNISMO RSコンセプトのフロントフェイス
オーラNISMO RSコンセプトのフロントフェイス(写真:日産自動車)

そんな紆余曲折があったオーラNISMO RSコンセプトではあるが、デザインに目を向けてみると、もとのオーラNISMOが持つスタイルはそのままによりアグレッシブなものとなっており、ボディサイズは全長が+140mm、全幅が+145mm、全高が-20mmとワイド&ローとなっている。

これはパワートレインにエクストレイルNISMOのものを使用したことでトレッドが拡大したことが大きく影響しており、当然ワイドトレッド化はコーナリングフォースの拡大に寄与するものだ。

理想をカタチにしたワイド&ローなスタイリング

オーラNISMO RSコンセプトの開発を担当した片倉丈嗣氏と森田充儀氏によるトークシーン
オーラNISMO RSコンセプトの開発を担当した片倉丈嗣氏と森田充儀氏によるトークシーン(写真:日産自動車)

それにあわせて新造されたフロントフェンダーは一目でブリスター化されていることがわかり、ベース車と同じフロントドアとの落差がより迫力をプラスしている。このフロントフェンダー、元来ドアに走るプレスラインよりも一段低い位置にショルダー部がきているが、これは空力特性を考慮したものとのことだが、これによってより重心が低く見えるという副産物も生まれている。

リア側のフェンダーもフロントと同じくショルダー部を低い位置に設定して前後のバランスをとっているが、こちらはリアドアからなだらかにボリュームアップするような形状となっているのが特徴で、「いかにもあとからつけました、みたいなリアフェンダーにはしたくなかった」(森田氏)というこだわりが詰まったものとなっている点にも注目したい。

オーラNISMO RSコンセプトのリヤビュー
オーラNISMO RSコンセプトのリアビュー(写真:日産自動車)

そして延長された全長は空力特性の向上に使われており、前後のバンパーは下部が伸ばされてリアバンパーにはディフューザーが追加されている。さらに大型のリアウイングはルーフエンドから後方にずらして装着されているが、これはウイング下面とルーフ上面に発生する負圧がお互いに引き合ってしまいダウンフォースを相殺してしまうことを防ぐためで、このあたりはGT-R NISMOも手がけた森田氏の知見が生きているポイントと言えるだろう。

ちなみに森田氏はオーラNISMO tuned e-POWER 4WDを愛車としており、今回はコンセプトモデルとして市販モデルとしてはなかなか実現できない要素も含めて、自身の想いをピュアに表現したとのこと。

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そのため、この意匠がどこまで反映されるかは未知数となっているが、最終的にはロードゴーイングモデルとして市販することを目標に、まずはこのプロトモデルを仕上げていくそうで、ゆくゆくはスーパー耐久のST-Qクラスに投入し、さらなるテストを重ねていく予定とのことなので、続報を楽しみに待ちたいところである。

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小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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