堕ちた「ジャック・バウアー」。『24』主演キーファー・サザーランド(59)はなぜ暴走を繰り返すのか?
その間、キャリアも、大きく浮き沈みをしている。もちろんそれ自体は、俳優業を選んだ人にとって決して珍しいことではなく、法を無視する言い訳にはならない。
だが、70代後半になっても全世界で大ヒットした『ハンガー・ゲーム』シリーズに出演するなど華やかなキャリアを誇り、アカデミーから功労賞を授与されたドナルド・サザーランドを父に持つ彼には、特有のプレッシャーもあったのかとも思われる。
事実、つい最近、ロブ・ライナー監督(『スタンド・バイ・ミー』、『恋人たちの予感』)とその妻を殺害した容疑で逮捕された次男のニック・ライナーや、ドラッグがらみの犯罪で実刑判決を受けたキャメロン・ダグラス(マイケル・ダグラスと最初の妻の間に生まれた息子で、俳優)も、同じ葛藤を経験している。ロブ・ライナーとマイケル・ダグラス自身も有名な父を持ち、息子の苦悩はわかると語っていた。
それだけに、よりいたたまれないのだが、加えてサザーランドは、『スタンド・バイ・ミー』(1986)で最初のブレイクを手にしたという経緯、ご縁もある。今回の事件には、恩人の突然の死で心が荒れていたことも影響したのだろうか。
『スタンド・バイ・ミー』に出演後、サザーランドは、『ロストボーイ』(1987)、『ヤングガン』(1988)などに立て続けに出演し、ハリウッドの若手俳優の階段を上っていった。
ジュリア・ロバーツが結婚式直前に去る
1990年には『フラットライナーズ』でジュリア・ロバーツと共演し、婚約。同年の『プリティ・ウーマン』で世界を魅了したロバーツの心を射止めた男性としても、大きく注目された。
しかし、それは逆に大きな屈辱となって帰ってくる。結婚式の数日前、ロバーツはサザーランドを捨て、よりにもよって彼が『ロストボーイ』で共演したジェイソン・パトリックの元に身を寄せたのだ。
さらに皮肉なことに、数年後、ロバーツは、結婚式直前に婚約破棄する常習犯の女性を演じる『プリティ・ブライド』(1999)をヒットさせるのである。それは、当時キャリアが停滞していたサザーランドを、世の人に本人の望まない形で思い出させることになった。


















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