コア技術を軸に食品以外の開拓を狙う味の素の真意

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コア技術を軸に食品以外の開拓を狙う味の素の真意

味の素がアミノ酸や発酵などの得意技術を、食品以外の分野に転用・応用することを主な狙いとして、他社との積極的な連携に動いている。5月下旬に花王グループと健康分野で、ブリヂストンとは化学素材で、それぞれ立て続けに業務提携を発表。コアとなる得意技術に経営資源を集中することで、本業である食品はもちろん周辺に派生する事業の強化・育成につなげる狙いだ。

味の素は5月29日、花王の子会社であるHCC社に33.4%を出資(株式取得額2億7000万円)し、健康関連分野で事業提携すると発表した。

HCC社は130万人の健康診断データを蓄積したデータベース「QUPiO」を運営、メタボリック症候群の予防などの情報提供事業やカウンセリング事業を行う。一方、味の素は、血液中のアミノ酸を解析する技術を用い、健康状態や病気の可能性を診断する健康診断サービス「アミノインデックス」を医療機関向けに拡大している。味の素はHCC社との連携により、HCC社の健康情報サービスを拡充。自社のビジネスにも生かしていく。

5月31日には、植物を由来とした化学原料を用いた合成ゴムをブリヂストンと共同で開発したと発表した。味の素は独自の発酵技術により、バイオマス原料から合成ゴムの中間原材料であるイソプレンを抽出。それをブリヂストンが精製・重合して合成ゴム(ポリイソプレン)を作り、タイヤの素材に利用する。2013年をメドに事業化の可否を判断するという。

味の素は同分野で2月、アミノ酸の一種であるリジンを原料とするナイロンの共同研究契約を締結したと発表したばかりで、自社のバイオ技術を化学素材の分野で活用する道を探る。

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