ではなぜ、ストレスや生活習慣がテストステロンの減少に関係するのか。
「例えば、ストレスとの関係でいうと、仕事や環境の変化などによるストレスによって、コルチゾールというホルモンが分泌されますが、そうするとテストステロンが作られにくくなることがわかっているのです。また、肥満や睡眠不足、高血圧、高血糖などがある人は、テストステロンが減少しているというデータもあります」
やる気の低下やイライラ
テストステロンは、脳の下垂体からの指令を受けて、主に精巣(睾丸)で作られる。その働きは多様で、筋力や骨量、生殖機能、性機能の維持のほか、認知機能、血管の機能、脂質代謝、抑うつの改善などにも関わる。
このため、男性更年期障害になると、次のような症状が出現しやすい。

さまざまな精神症状が現れるのは、テストステロンが脳の扁桃体という部位にも関わっているからだ。
扁桃体は不安や怒りなど特にネガティブな感情を司っていて、扁桃体が過剰に活動するとネガティブな感情が増幅する。
テストステロンは扁桃体に作用して過剰な活動を抑える働きがあるため、テストステロンが減少すると、扁桃体の過剰な活動を抑えきれずに不安やイライラといった精神的な症状が出やすくなるというわけだ。
これらの症状からもわかるように、男性更年期障害に限らず、うつ病などの病気でも同じような不調が現れやすい。


















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