かつては「お客様に見せるものではない」というものだったが…プロ野球の二軍戦に"推し活ファン"が押し寄せる事情

✎ 1〜 ✎ 215 ✎ 216 ✎ 217 ✎ 218
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この2球場ができるまで、二軍球場で、最も充実していたのが、福岡ソフトバンクホークスの「タマホーム スタジアム筑後(タマスタ)」だろう。九州新幹線の「筑後船小屋」駅の真ん前にある。以前の、雁ノ巣球場は博多から近かったが、水はけが悪く雨になると中止が多かった。二軍の公式戦で指定席を販売したのはタマスタが最初だ。

タマホーム スタジアム筑後(写真:筆者撮影)

隣には三軍が使用するサブ球場もある。ファーム専属のDJが試合を盛り上げ、飲食の出店もあるし、子供向けのプレイロットが出ることもある。席数は3000だが、土日には満員札止めもある。ナイター設備も完備し、さすがホークス、と思ったものだ。ただ、球場外には飲食施設などはほとんどないのが不自由な点か。

大谷翔平がいたころは選手寮前で出待ちも

北海道日本ハムファイターズの「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」は、千葉県鎌ケ谷市にある。一軍は北海道だから、二軍から一軍に昇格した選手は、ここから成田に向かい札幌まで飛ぶことになる。一軍本拠地から遠いため、「鎌ヶ谷だけのファン」が多い。

大谷翔平がいたころは、併設された選手寮前で長い出待ちができたものだ。観客席は2400。雰囲気のあるいい球場だが、最寄りの東武鎌ヶ谷駅まで遠い上に、屋根がないために夏季は強烈な日差しが降り注ぐ。北海道への移転の話が出ているが、各球団の二軍戦の交通費が跳ね上がりそうなのが気がかりだ。

中日ドラゴンズの「ナゴヤ球場」は、昭和の時代の一軍本拠地だ。筆者などここで星野仙一の登板を観たのを思い出す。ホームベースを囲む「Dragons」のロゴが懐かしい。今の規格に合わせるため、両翼を10m拡げ、外野席をなくした。収容人数は約4500人。

ナゴヤ球場(写真:筆者撮影)

数々の名勝負を生んだ球場ではあるものの、通路などは「昭和感」いっぱいで、老朽化した印象は否めない。球団は、30年代前半の移転を目指して動き出した。他球団に比べてかなりゆっくりした日程だが、東海、中京圏の都市が名乗りを上げている。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事