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「押し入れに…」人気フクロモモンガに事故死が多い訳――さみしさやストレスから生じる痛ましい死。小さい体が訴える飼い主へのメッセージとは

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者
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フクロモモンガは、「かわいくて人なつっこい!」という美点だけの動物ではありません。もともと警戒心が強い動物です。そのため、慣らすまでに時間が必要です。

また、夜行性の動物であることから夜に活発になること、野生では声でコミュニケーションをとっていることから、夜鳴きが多く飼い主が寝られなくなることがあること。

ほかにも、嗅覚が鋭く、臭いでもコミュニケーションをとっていることから、思ったより臭いがきついこと、野生では樹上生活をしていることから、糞尿を壁などにまき散らすこと……など、飼育してみたら、「思っていたのとは違った」という飼い主さんも少なくありません。

正しい飼育情報を得るには…

正しい情報は、匿名・真偽不明のネット情報ではなく、長期の飼育実績をもつ専門家や所属が明らかな獣医師が執筆・監修した飼育書や医学書、記事などから学んでいただきたいと思います。

マイナス面も理解したうえで、ともに生活する覚悟がなければ、飼い主さんが、そして何よりフクロモモンガが不幸になってしまいます。

そして、そんな不幸を少しでも減らすため、フクロモモンガの病気に関する正しい情報を世の中に増やすべく、これからも僕はできるかぎりフクロモモンガの遺体をお引き受けし、病理解剖で得た知見を発信していきたいと考えています。

撮影協力:フクロモモンガ専門店「NOBIMO15」。ホームページはこちら(撮影:尾形文繁)

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