"利他"で協力する動物はいない? 生き残る個体が「あえてコストを払う」納得の理由

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小魚は自分の利益だけを追求した結果群れが維持される、という関係になっており、厳密な意味では協力とはいえないと思われます。群れの大きさは場合によっては非常に大きくなりますが、そうなっても各個体は「群れの内側に潜り込もうとする」「周りが反転したら反射的に追従する」というルールで群れを維持しているようです。

2番目の反応は、そうしないと自分だけ群れから出て食べられてしまうことを防ぐための習性であり、そうすることで自らの利益を高めているのです。

まぁ、そういう巨大なイワシの群れが、マグロの群れと、上空にいる鳥の群れに攻撃され、だんだん散り散りになり、最後には全て食い尽くされてしまう様子をテレビで見たことがありますから、防御法として完全とはいえないようですが。

なぜ小鳥は別種と群れをつくることができるのか

小鳥では異なる数種類が行動を共にする「混群」という現象が観察されており、多くの種を含んだ群れになります。なぜか魚ではこのような群れはあまり見られません。

なぜ、複数の種が一緒に行動するのでしょうか? 小鳥の天敵はワシ・タカなど猛禽類に分類される肉食性の鳥です。当然小鳥の敵は空から襲ってきます。小魚と同じで、攻撃を回避するためには、群れでいるほうが自分が狙われる確率を下げられるので安全です。しかし、なぜ小鳥では混群が普通に見られるのでしょうか。

10センチ以下の小魚はたいてい小さなプランクトンを食べており、プランクトンの豊富な海面近くにいます。

大きな流れ藻などがある場合はその下にいることもありますが、ある程度遊泳力が強くなると、同種の群れをつくり、海面下を移動しながら成長していきます。

おそらく、群れの内側に潜ろうとする行動や周りの個体の動きに対する反応が、皆同じでないと、群れがばらけてしまうのではないでしょうか。

小鳥の場合、同種でも群れをつくりますが、その理由は上空の敵を警戒しつつ地上の餌を食べなければならないためだと考えられます。

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