親が認知症になったら──「成年後見制度」と「家族信託」どちらを選ぶべき? 特徴や費用の違いなど気になるポイントを司法書士が解説

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ここまで読むと、「じゃあ、家族信託のほうがいいの?」と思うかもしれません。でも実は、成年後見制度と家族信託に、優劣はありません。

大切なのは、「どんな状況で」「何を重視したいか」です。例えば、次のようなケースでは、成年後見制度が適していることもあります。

・すでに判断能力が低下している場合
・家族間で財産管理を任せられる人がいない場合
・医療や介護など生活面の支援も含めたい場合

一方で、次のようなケースには、家族信託が力を発揮します。

・本人が元気なうちに備えたい
・不動産の活用や売却も視野に入れたい
・相続まで含めて整理しておきたい
成年後見制度と家族信託のどちらを選ぶか?
場面によって成年後見制度と家族信託のどちらを選ぶのがベターかは変わってくる(画像:すばる舎)

制度選びで、一番大切な視点とは

重要なのは、「制度名」で選ぶことではありません。

・親の判断能力は、今どの段階か?
・家族関係はどうか?
・将来、どんなお金の使い方が想定されるか?

こうした現実を整理したうえで、自分たちに合った仕組みを選ぶことが何より大切です。

どちらの制度も「信頼できる任せ先」がいることが前提となるため、家族の状況に応じて最適な制度を選ぶようにしましょう。

成年後見制度と家族信託を目的別で比較
どのタイミングで/どんな目的で制度を利用するのかじっくり考え、後悔のない選択を!(画像:すばる舎)
生前対策が全然わかっていない親子ですが、 家族信託って結局どうすればいいのか教えてください!
『生前対策が全然わかっていない親子ですが、家族信託って結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
佐伯 知哉 司法書士・宅地建物取引士

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さえき・ともや / Tomoya Saeki

司法書士法人 さえき事務所代表。東京司法書士会所属。
1980年生まれ。高知大学理学部卒業。オーストラリアでダイビングインストラクターの資格取得後、パラオ共和国でガイドインストラクターとして活動。帰国後、心機一転して司法書士をめざし、2013年東京都町田市で独立開業。2017年には 南町田へ事務所を新設して移転。主な専門分野は、相続・認知症対策(生前対策)コンサルティング、遺産相続コンサルティング、家族信託、生前対策・遺産相続手続きの代理サービス、相続不動産の売却代理サービス。YouTubeチャンネルを2020年にスタート。2025年10 月現在、登録者数1.5万人を超え、388本の動画を上げる。趣味は筋トレとキャンプ。近著に『不動産を受け継いだら「相続登記」を急ぎなさい』(幻冬舎ゴールドオンライン)がある。

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