2年早い昇進で「おっイーグルが出た!」 JTC(伝統的日本企業)が昭和体質を捨てられない"残念な理由"

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「当社では過去に品質関連の不祥事があり、隠蔽体質・内向き志向を社外から厳しく批判されました。それ以来、改革に努めてきたつもりですが、まだ社員の意識や行動パターンは変わっていません。今後も一層の改革が必要だと考えています」(食品・社長)

「当社では、年功序列の人事制度が明らかに組織の活力を奪っています。近年の就職人気の低下や離職率の上昇も、このことと無関係ではありません。人事制度や職場のマネジメントなど、社内に残っている昭和体質を全面的に見直す必要があります」(食品・人事担当役員)

必要な改革が進まないのはなぜ?

ここで、一つ大きな疑問が生まれます。従業員の多くが昭和体質を嫌い、経営陣も改革の必要性を痛感しているのに、改革が進んでいないのはなぜでしょうか。昭和時代が終わって38年も経つというのに、昭和体質を引きずっているのはなぜでしょうか。

経営陣からは、次のような反省の弁が聞かれました。

「当社では、バブル崩壊からリストラやコスト削減、近年は事業再編や新事業創出に取り組んできました。組織体質の改革にも何度か取り組みましたが、これといった成果が出ることなく、掛け声倒れで終わっています。私が改革に向けて発信しても、社員は『またですか』と白けている感じです」(建設・社長)

「私を含めて経営陣は、結果的にこの問題を先送りしてきました。言い訳になりますが、組織体質というテーマはなかなか捉えどころがないですし、即効性のある対策も見当たらず、他の経営課題に比べて優先順位が高くありませんでした」(小売り・会長)

「年功序列の昇進制度が当社の人事制度の根幹になっており、それを変えると、報酬・採用・異動・教育などすべてを見直す必要が出てきます。これまで、抜本的な改革による摩擦・コスト増や混乱を避け、それぞれの微修正で対応してきました。このままで良いとは思っていませんが…」(エンジニアリング・人事担当役員)

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