経済学は人間の行動を理解するための文法--『ひたすら読むエコノミクス』を書いた伊藤秀史氏(一橋大学大学院商学研究科教授)に聞く
──たとえば商品配送を自社で行うか、業者にアウトソーシングするか。企業によっていろいろです。
通常の通販サイトの場合には、さほど不確実性・複雑性の高い取引はない。たとえば料理のタイミングに合わせた配達やスピードの重視、クレームなどの可能性で判断が分かれていると考えられる。
──ビジネスパーソンならではの読み方がこの本にはある?
経済学はこれだけ応用範囲が広く、現実と関係があるとわかっていただければありがたい。ただしこの本はあくまで経済学の副読本。本格的な教科書をぜひ手にしてほしい。
(聞き手・本誌:塚田紀史 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2012年6月2日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
いとう・ひでし
専攻は組織の経済学、契約理論。1959年生まれ。一橋大学商学部卒業。米スタンフォード大学ビジネススクール博士課程修了、Ph.D.を取得。京都大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所助教授、米カリフォルニア大学サンディエゴ校、スタンフォード大学、コロンビア大学などで客員教員を務めた。
『ひたすら読むエコノミクス』 有斐閣 1680円 247ページ
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