【ニスモが培った経験とブランド価値の再定義と海外展開】日産が第2世代「GT-R」を核としたレストア&レストモッド事業を強化する意図

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フェラーリには「フェラーリ・クラシケ」、ランボルギーニには「ポロ・ストリコ」があって、同様に昔のモデルの状態をチェックし認定証を発行している。

ドイツのメーカーもかなり熱心だ。

「メルセデス・ベンツ・クラシックセンター」(ドイツやアメリカ)をはじめ、「BMWグループ・クラシック」「ポルシェ・クラシック」それに「アウディ・トラディション」がよく知られている。

私は上記の関連施設をどれも、一度ならず何度か訪問したことがある。どこも感心する内容で、メーカーの力の入れ方がわかる。

レストア活性化に日産が見いだした活路

MMCが手がけたスーパーGT参戦車両
NMCが手がけたスーパーGT参戦車両(写真:筆者撮影)

背景には、アメリカを中心に、昔のスポーツモデルの価格が高騰していることが挙げられる。

コンコース・デレガンス(自動車の優雅さや美しさなどを審査する展示会や協議会)に出場したい人はとくに、できるかぎり純正部品でのレストアを目指す。そしてメーカーの認証も重視される。

「世界の自動車レストア市場は現在グローバルで33.4億ドル(約5170億円)、2032年には79.5億ドル(約1.2兆円)規模に、日本も2億ドル市場に成長すると予想されています」

そう話すのは、NMCの真田裕代表取締役CEOだ。

ニスモとオーテックジャパンを統合して22年に誕生したNMC。真田氏は1991年に日産自動車に入社、アジアパシフィック日産自動車会社社長や経営戦略およびビジネス開発本部担当常務執行役員などを経て、2025年6月に現在の地位に就任した。

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