「親と進路の話をするのがしんどい」 一人暮らししたいけど喧嘩もしたくない受験生の相談に東大生が答えた「今すべきこと」とは

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一方で、高2・高3の早い段階で一度しっかり衝突している家庭は、受験本番の時点ではある程度お互いが腹落ちしていることが多いです。

「ここまで話し合ったから」「ここまでぶつかったから」という納得感があると、親も子どもも覚悟が決まります。親も、一度ちゃんと喧嘩すれば、子供がどんな選択をするにせよ「言うべきことは全部言ったから、もうあなたが進む道を進みなさい」と言ってくれるケースもあります。

別の人生の局面で大喧嘩になります

はっきり言いますが、このタイミングで衝突を避けたとしても、衝突そのものが消えることは絶対にありません。どうせ、どこかのタイミングでもっと大きな衝突が起こりますよ。受験直前や出願などのタイミングだったらまだマシな方で、進学後や就職のタイミング、果ては結婚・介護といった別の人生の局面で大喧嘩になります。

短期的に衝突を避けたとしても、後になって必ず起こります。しかも、後になればなるほど、「取り返しがつかない」「修正が難しい」形で噴き出します。

「あのとき本当は私はこっちの大学に行きたかったのに、お母さんがダメだって言うからこっちを選んだのよ!」みたいな不満を口にして、「なんで今更そんなことを言うのよ!」と親も怒る、みたいなケースに発展したり……こうした言葉が飛び交う喧嘩は、今の受験校選びの喧嘩より、はるかに重たいものになります。

よく言われる話ですが、一度も喧嘩したことがないカップルより、小さな衝突を繰り返しながら関係を調整しているカップルのほうが、長続きします。

親子関係も同じです。衝突できるということは、「関係が壊れないという前提がある」からこそできる行為でもあります。黙って従い続ける関係は、一見平和に見えて、実はとても不安定です。

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