「親と進路の話をするのがしんどい」 一人暮らししたいけど喧嘩もしたくない受験生の相談に東大生が答えた「今すべきこと」とは

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質問者さんも含めて、多くの人は親との「喧嘩」や「衝突」をできるだけ避けるべきものだと考えています。できれば波風を立てず、親の機嫌を損ねず、家庭の空気を悪くせず、なんとか丸く収めたい。その気持ちはとてもよくわかります。

特に、進路の話は感情を消耗しますし、話した後にどっと疲れる、という人も多いでしょう。

ですが、ここで一つ知っておいてほしいのは、衝突がない状態=うまくいっている状態、ではないということです。

ぶつからないことは大きなリスク

受験校の選択というのは、親子の価値観が最もはっきりと可視化される場面です。受験で安定校を狙うか、それとも挑戦校を狙うか。地元に残るか、外に出て一人暮らしをするか、私立を狙うか国公立を狙うか……これらは、どれも「正解・不正解」がある話ではありません。どちらを選んでも上手くいくかどうかわかりませんし、選んだ方を正解にするしかありません。

受験している当人にしか見えない景色もあれば、年齢を重ねた親としてだからこそ見えるものもある。だからこそ、価値観がぶつかります。

親子であっても、別の人間です。育った時代も違えば、見てきた社会も違います。意見が食い違うのは、むしろ自然なことです。そしてその価値観の違いを乗り越えるためには、一度ちゃんと腹を割って話して、「あなたのここは間違っている」「お母さんのこの考え方は私には合わない」と向き合って話さなければならないのだと思います。たとえ喧嘩になるとしても、です。

逆に、ここでぶつからないことは大きなリスクがあります。取材や相談を受けていてよく見るのが、「最初は何も揉めなかった家庭ほど、後で爆発する」というケースです。

出願直前になって「やっぱりこの大学は嫌だ」と言い出して大喧嘩になったり、合格後に「本当は別の大学に行きたかった」と不満が噴き出して親子仲に大きな亀裂が入ったり、進学後にモチベーションが下がって大学を辞めたくなったり……こうしたトラブルは、珍しい話ではありません。

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